あさかぜ、銀河で梅小路蒸気機関車館へ

2005.02.19 up
某鉄武里駅  2月12日 19:21 地元最寄り駅
 昨年、九州へブルートレイン「さくら・はやぶさ」で行く計画がありました。しかし残念な事に台風の影響で運休となってしまいました。また機会を作ろうって思っていた矢先、「あさかぜ」「さくら」の廃止が決定されました。
 そこで、今回は急遽「あさかぜ」に乗車するプランを無理やり実行してきました!
 地元の駅に着くと、人は殆どいない。流石にこの時間から東京方面へ向かう人は少ない。そりゃそうかぁ。
 さて、時刻表を取り出し、今回のプランを確認する。表紙は当然「あさかぜ」。あさかぜに乗車するのは帰りの大阪から東京間。良く見たら「2月28日まで運転」の記載が・・・。う〜ん、この時刻表、保存ですな。
 そんなことを考えていたら中央林間行きの東急8500系が入線してきた。EOSが入った重いザックを背負って乗車する。
時刻表も寂しくなるなぁ・・・
 2月12日 20:18 東京駅 
 半蔵門線、丸ノ内線を乗り継ぎ東京駅へ。東京駅のお約束、丸ノ内口を撮影するために地上へ。(写真右)
 みどりの窓口で乗車券を購入し、いざ10番線へ。10番線の案内番にブルートレイン達の名前を確認しホームへ上がる。銀河は9番線だけどね。(^^;(
 まずは寝台急行銀河で米原まで行くのだが、銀河は23時発車。なんでこんなに早くにホームに来たかと言うと、「出雲」「サンライズ」を見るため。実際にサンライズを見たら乗りたくなってしまった。しかし今はまだ客車列車である出雲の方が魅力を感じる。今年の夏には出雲に乗車したいものだ。
 写真のEF65 1112は出雲の客車を牽引して10番線に来たが、この機関車がこの後乗車する銀河を牽引して大阪に向かうことになる。
 22:12 9番線 
 8番線から向こうは土曜日とは言え、まだまだ通勤列車がひっきりなしに出入りする。それを横目に「銀河」が10番線を通り抜け北部待避線で向きを変え9番線に入ってくる。因みに銀河は今では東京駅唯一の急行列車です。
 2月12日 23:00 寝台急行「銀河」3号車乗車
 いよいよ銀河に乗車です。3号車B寝台。車両はオハネ25167。カマは先ほどのEF65 1112。乗車率は3割くらいだったでしょうか・・・
 2月13日 05:40 米原駅着
 まだ日が昇らぬうちに米原駅に到着する。ホームには家族連れも降り立つ。
 寒いのを堪えながら写真を撮ったけど、この寒さ、バッテリーが心配・・・
 駅アナウンスが入り、「きたぐに」が入線するとのこと。事前の調べでは間に合わないはずだったが、どうやら遅延していたらしい。現在唯一の定期運行されている583系「ゆきぐに」、これにも一度乗っておきたいものです。
 米原駅を出る。いやぁ、真っ暗です(笑)。こんな時間に米原駅を出てどうするのかと言うと、ちょっとだけ近江鉄道に乗るためです。近江鉄道の米原駅に行くと駅員はおらず、ホームに列車だけが待っていました。800系820番台。どっかで見たことある顔してますね・・・
 乗車して待っていると運転手がやってきました。彦根に向けて出発です。
JR米原駅
 06:30 彦根駅  これが800系820番台
彦根駅  2駅だけ近江鉄道に乗り、彦根駅にやってきました。ここには近江鉄道の車庫があり、その筋では有名なED14をはじめ、近江鉄道の電気機関車達が肩を並べています。
 駅員さんに見学を申し込んだところ、「もう少し前に来ていたらよかったねぇ。」とのこと。なんでも昨年から留置場の解体が行われていて、駅前の整備が始まったとか。それもで残っている車両達を撮影させていただくことができました。
 08:00  彦根駅車庫 
 どうしても見たかった近江鉄道の電気機関車たち。この日確認できたのは、
 ・1101
 ・ED31 1、2、4
 ・ED14 1、2、3、4
 ・ED4001
 これと、プレートが外されてしまったED31型がいました。多分3号機なんでしょうね。この先、これらの電気機関車のどうなっていくのでしょうか・・・。う〜ん、心配。駅長さん、駅員さん、整備士さん、皆さんありがとうございました!
 さて、満足したところで、次のターゲットを撮影しに行きます。今度のターゲットは米原から北陸本線を行く「北びわこ号」。牽引するのはC571。撮影ポイントに選んだのは長浜駅の北側で、加速時を狙うことにしました。とは言え、彦根から直接長浜へ行く列車は暫くないので、まずは新快速(写真右)で米原へ移動です。米原駅南側に
で、C571の姿を発見。ちょっと恥ずかしいが車窓から1枚いただき!(写真下)。
 では北陸本線の列車発車まで時間があるので、車内で駅弁を頂くことにしました。 
 08:53  米原駅 
 で、左の写真が中で弁当を食べた419系。前後とも切妻になっていました。ちょっと残念。
 車内には同業者が半数以上いましたが、関東のSLイベントに比べ、ノンビリしたムードでした。
 米原駅では117系の東海色ですね。初めて見たので思わずシャッターを切ってしまいました。
 09:45  米長浜 
 長浜駅の北側は線路がカーブしており、視界もそこそこ良いので、そこへ移動です。今回はこの後の予定もあるので、お手軽なポイントで済ませることにしました。「井戸踏切」という踏み切り脇からの撮影です。ではターゲットとなる9241レを待つ間に撮影した写真を何枚かご紹介しましょう。
 と、いいつつ、天気がどんどんと怪しくなってきてしまったので、露出などはイマイチです。あしからず。
 さていよいよ本番!C571がやって来ました!寒いこともあり、いい蒸気があがっていましたが、ちょっとあがりすぎか?!下の写真がベストな構図のつもりだったのですが、客車が全部煙に巻かれてしまいました。(爆)
 10:37 9241レ  井戸踏切
 天気に不満は持ちつつも、まあ、C571を拝めたので良しとしましょう!何れ山口号牽引車としてのC71を見に行きたいですね。
 いつも磐越線のC57180を見慣れているせいか同じC57でも新鮮に感じました。

 次のターゲットに向かうため、長浜駅へ戻ります。切符を買って改札に向かうと、既に姫路行きの新快速の発車時刻ではありませんか!急いで跨線橋を渡り、列車に飛び乗ります!
 14:30  京都駅
 京都駅が新しくなってから始めていきましたが、いやいや、凄いですね。あの空間。ノンビリしたいところですが、昼食を済ませたら丹波口駅へ。
 たった一駅ですが、山陰本線を利用することになりました。列車は113系。(1251M)
 15:20  梅小路蒸気機関車館
 京都での目的は当然、梅小路蒸気機関車館。到着早々、C62が転車台で回すというので、ナイスタイミング!
 転車台を見に行くとスワローエンゼルが蒸気をあげておりました。C62のカマに火が入っているのを見るのは初めてです。以前、C623を小樽交通記念公園で見ましたが、静態保存中の時でした。それはいいとして、撮影した写真をご紹介。
 C62はいいんですが、、、ヘッドマークは無くてもいいよねぇ。それと牽引しているトロッコ車両も・・・。ま、いいや。今は撮影に集中!
 いよいよ転車台にC62が載ります。うーん、C62はデカイ!迫力ありますねぇ。
 いやいや、ギリギリです!このシーンは見ている子供よりもオジサン層が興奮気味です。(^^;
 17:55  大阪駅など(夕刻) 
 大阪駅から寝台特急「あさかぜ」に乗って東京へ戻るのですが、大阪で時間つぶしです。駅に戻ってから撮影でいたのは「雷鳥」「北近畿」「はまかぜ」。キハ181をなんとか撮影できました。できれば国鉄色を拝みたいところでしたが・・・。103系は弁天町で撮影しました。ちなみにコンパクトデジカメで流し撮りです。(爆)
 22:07  大阪駅(夜間) 
 そろそろ大阪駅にも夜行列車達が動き始めているので撮影に出ました。左は急行銀河。今朝はお世話になりました。一足先に東京へ戻っていて下さい。
 次のターゲットは下りの「富士」です。それまで撮影したものをちょっとだけ紹介です。
 それにしても大阪駅って一度入ってしまうとお土産などを売っている店がないんですね。時間が悪いだけかなぁ。なんとか夜間も営業する店を増やして欲しいです。
寝台急行銀河発車です。写真じゃ銀河かわからんなぁ。 117系福知山線色
 「あさかぜ」到着時刻が迫ってきました。が、サンライズが先に出るって表示されてる・・・。サンライズに抜かれるは米原ではなかっただろうか・・・。理由は現在調査中。分かったところであまり意味無いかもしれないけどね。
 23:53 富士下り列車
 あさかぜを待つ間にやってきた「富士」です。富士も今月を持って単独運行はなくなって、はやぶさと併結運転となってしまいます。このヘッドマークも見納めでしょうか・・・
 富士を見送ると次はサンライズ、あさかぜの番です。
 ほらほら、特急券を見ると大阪発は00:32になってます。でも電光板は00:39になっています。うーん、気になる・・・・。
 大阪駅の11番線には鉄道ファンが20人くらい集まっていました。やはり
「あさかぜ」を写真に収めたいのでしょう。それに今回はサンライズと並びが収めらますしね。
大阪駅なので運転士交代です。 あさかぜを撮影する乗客 この5号車に乗車します。
 2月14日 00:39  あさかぜ、大阪駅発車 
 乗車すると、今回は発列車ではないので既に就寝している乗客が多く、静かに自分の寝台へ。乗車率は3割程度でしょうか。今回の車両はオハネ25188です。ま、行きの銀河と同じです。

 とはいうものの、ベッドなどは銀河よりも手入れが良かったみたいです。
 ようやく寒いホームから開放され、厚い上着を脱ぐことができ、眠気に誘われます。が、その前にやることが・・・
 大したことじゃないんですが、ラウンジカーロビーカーに行ってビールを開けることです。(笑)
 ラウンジカーに行くと、流石に人がいました。10人くらいいたかなぁ。スハ25の大きな窓越しに見える関西の夜景を見ながらゴクッといっぱい。と言っても直ぐに景色は真っ暗になっちゃいましたけどね。(^^;
06:22 大磯薄っすら明るくなってた ラウンジカーの大きな窓から 07:30 東京駅10番線に入線
 2月14日 07:33 あさかぜ、東京駅到着 
 まだ寒いホームに降り立つと、鉄道ファンやサラリーマンが写真を撮っている。スーツにコード姿のサラリーマンが一眼レフを構えているのは不思議な感じがあするが、いよいよ「あさかぜ」引退が近づいているのを感じることができる。
 このあとEF6643は客車を開放する。
 牽引車から開放された客車は30分ほど前に東京に来た寝台特急出雲の引いてきたEF65に引かれ、品川の車庫へ移動する。
 残されたEF6643は、品川よりの南部機待線へ移動し、後続の「富士」の客車を引いて品川の車庫へ向かい、運用が終わる。また今晩のブルートレインを牽引するために東京駅にやってくることになる。
 今回は「あさかぜ」が2月28日で引退となることから、急遽プランを起こし、若干時間の配慮に問題があるもののなんとかうまいこと乗車することができました。切符を購入したのは1月20日。約一月前に購入したにもかかわらず、A寝台は全て埋まって痛ました。やはりA寝台は高くても人気はあるんでしょうね。

 3月1日のダイヤ改正をもって、東京を発着する寝台列車は、出雲、サンライズ、銀河、そして新たに設定される富士・はやぶさの計4列車のみとなってしまう。東京駅10番線。あの雰囲気を長く残して欲しいものです。